アイアンの基本と打ち方のポイント

ここからはアイアンについて説明しながら、その打ち方や注意点を説明していきましょう。

アイアンというクラブの特徴とは

基本スイングの項目では7番アイアンを基本としてご説明しました。それは7番アイアンが一番平均的なクラブだからです。また初心者にとっては一番打ちやすく、しっかり打つことができるクラブでもあるからです。以前フェアウェイウッドの説明の際に「フェアウェイウッドはフェアウェイで使い、ラフでは使わないのが基本」だとお話ししました。逆にアイアンはラフでもフェアウェイでも使えるクラブです。特にラフではアイアンを使うことを前提にコースの攻略を考えましょう。
まずはアイアンの種類をご説明しましょう。ここでは大きく3つに分類してご説明します。

ロングアイアン ・・・2番アイアンから4番アイアン
ミドルアイアン ・・・5番アイアンから7番アイアン
ショートアイアン・・・8番アイアンからピッチングウェッジ(PW)

以上のように分類して、説明していきます。

クラブが勝手に飛ばしてくれるという意識を持とう

すべてのクラブでいえることですが、アイアンに番手があるのは「それぞれ長さとフェースの角度が違うから」です。つまり2番アイアンでも9番アイアンでも同じスイングをしていれば、それぞれのクラブのロフト角に応じて飛び出す球の角度が変わり、自然と飛距離に違いが出るはずです。

よく「ロングアイアンだから飛ばさなきゃ」と力んでしまって上手く飛ばせないということが起こりますが、どの番手でも同じ気持ちでスイングすることに意識を集中していればクラブが自然と違いを出してくれます。

もちろんシャフトはロングアイアンのほうがショートアイアンより長いですし、ロフト(角度)が立っているから難しいと感じてしまいがちですが、まずはその苦手意識を忘れて、しっかりとどのアイアンでも同じスイングをするように心がけましょう。

※手前から4番、7番、9番。番号が大きくなっていくほどシャフトが短くなるので、自然と距離は縮まります。

※4番アイアン(左)とピッチングウェッジ(右)ではこんなにフェースの角度が違います。当然、フェースが開いているほど高めのボールが打てるようになります。

改めてアイアンを使うべき状況を考えてみましょう

ロングアイアンからピッチングウェッジまで、アイアンのフェースの立ち具合(ロフト角といいます)は大きく違ってきます。フェースが立っているロングアイアンは球が上がりにくく、フェースが寝ている(開いている)ショートアイアンは、球が非常に上がりやすくなっています。そのような特徴を踏まえ、フェアウェイなどでより遠くへボールを運びたい場合はロングアイアンを使い、ラフなどではうまく脱出することを考えてショートアイアンを使うことを前提に考えましょう(例外もあるので、詳しくは別の機会に)

アイアンショットで重要なことは

別の項でもお伝えしましたが、ゴルフの基本として「ドライバー以外は飛ばすクラブではなく、目標に向けてボールを運ぶクラブ」という発想を忘れないでください。アイアンも同様に、目標までの距離を計算し、自分のいつもの飛距離を出すことに集中しましょう。

また、アイアンのスイングは番手ごとに大きく違うことは決してありません。シャフトの長さによってボールの位置が多少左にずれる程度で、スイング自体はどのアイアンでも同じであるということを意識しましょう。

※4番アイアンとピッチングウェッジのボールの位置。クラブの長さが違うので、構えた時に自然と位置が変わるのが理想的です。

では、次からはアイアンの番手ごとのお話に移りましょう。

植村 啓太
16歳からゴルフを始め、その後23歳の若さでツアープロと契約し、ツアープロコーチとしてデビュー。大場美智恵プロや服部道子プロをはじめ、現在まで多くのツアープロのコーチを担当する。2005年には自身が主宰する「K's Island Golf Academy」をオープンし、多くのアマチュアの指導にあたる。ゴルフ誌、ゴルフ番組をはじめ、幅広いメディアに出演し、ゴルフの魅力を伝えるとともに、インストラクターの育成にも力を注いでいる。
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