ゴルフの上達に欠かせないゴルフスコア管理
ゴルフに限らずデータ管理は各種スポーツでも重要視されています。自分のゴルフスコア管理はもちろんですが、フェアウェイキープ率や平均パット数を知ることもゴルフのスキルアップに欠かせません。そのためにはスコアはもちろんプレー内容のデータを記入、またはゴルフスコアアプリに入力することが必要です。
ゴルフ初心者の方は、まずは自分の打数を正確にカウントし、それをスコアカードに記入することが大切です。そこでお勧めしたいのがアナログ式の『スコアカウンター』です。腕時計と形状がよく似ています。操作はいたって簡単で、一打毎にスコアカウンターのボタンを押して打数を加算する仕組みになっています。アナログ式ですが、これを使えば安心してプレーに集中できるはずです。
電動カートで当日スコアの管理もできる
ゴルフのプレースタイルも時代と共に変化して、今ではセルフプレーが主体となっています。その言葉の通りプレー中はすべて自己管理、自己処理しなければなりません。
現在GPS機能付きの電動カートを導入しているゴルフ場も増えています。電動カートは導線に沿って走るシステムを装備しているので、コース内の道順を間違えるような事はありません。また、各ホールのティーグランドとセカンド地点、そしてグリーン地点に停点を設定してあるので、カートはその停点で一度は自動的に停止します。カートはほぼ全自動で移動しますが、遠方からリモコン操作もできるようになっています。
中には前席上部にはタッチパネルを装備してあり、各ホールのレイアウトやグリーンの形状、残りの距離計算や当日スコアの管理も可能です。コンペの際は他の組のスコアや進行具合もわかります。
ゴルフスコア管理アプリを活用する方法もあります
また、新たなスコア管理や、ゴルフコースの情報を得られるスマホ専用の無料ゴルフスコアアプリも登場しています。詳細な機能はそれぞれ異なりますが、全国の約2000以上のゴルフコースのホールデータがわかることです。各ホールのレイアウトと距離、そしてグリーン形状もわかるので大変便利です。
ゴルフスコアアプリの使い方次第でスコアアップ?
カートに装備されているGPS機能との大きな違いは、残り距離の計測がより正確に把握できる点です。カートの停車位置はあくまでも導線上ですので、プレーヤーのボール位置とは残り距離の誤差が生じます。この誤差をまた、自分のラウンド数に応じた平均スコアはもちろんのこと、データの入力によってはフェアウェイキープ率や平均パット数、リカバリー率などゴルフの上達に欠かせない各種データも提供してくれます。つまり、自分の弱点や長所を数値によって理解することができるということです。
スコアの過少申告等が発覚すれば失格に。それほどスコア管理は重要です
さて、スコアにまつわる話に多少触れることにしましょう。
先にも述べましたが、アマチュアにとってのスコア目標を「120切り」に設定する風習があります。
しかしゴルフはコースによって難易度が違ううえに、同じコースでも天候や季節によっても変わるため、スコアを単純比較はできません。ただ「これでは自分が上達しているかどうか不安」という方は、自分が思った通りのショットができているか、ミスの回数が減ってきているかなどを成長の基準にしましょう。
同伴者が認証してはじめて正式なスコア
スコアに関する明確な事実は、プロとアマチュアを問わず正式な競技会に於ける正式なスコアです。スコアはあくまでも個人申告というのが原則ですが、競技では同伴のプレーヤーの認証が必要になります。これをマーカーと言います。マーカーは、同伴プレーヤー(一人)のスコア管理をする義務が生じてきます。プレーヤーとマーカーのスコアが一致して、はじめてプレーヤーのスコアとして競技事務局に申告する事が可能になります。
そこで終わりではない!正確なスコア記載の重要性
しかし、まだチェックポイントは残っています。競技委員はプレーヤーが提出したスコアカードに誤記はないか、または計算間違いがないかチェックします。もし、この時点でスコアの過少申告等が発覚すれば、そのプレーヤーは失格となります。せっかく一生懸命プレーをしても、スコアの記載ミスがあればすべては無駄に終わるという事です。それだけスコアはプレーヤーにとっては大切なものと理解してください。
アマチュアとプロでは難易度が違うから一概に比較できない
余談になりますが、アマチュアとプロとの最大の相違点もこのスコアにあります。例えばプロゴルファーとアマチュアが同じゴルフコースでプレーしたとしても、プロの試合のコースセッティングは、ゴルフコースの平常営業日とは難易度が大幅に変わってきます。ティーグランドの位置やラフの深さ、グリーンの速さやカップの位置によって難易度は豹変します。ちなみに世界最小スコアはコースレイト(コースの難易度を示す数値)によっても認識は異なりますが、ギネスブックでは「55」が世界記録となっています。
ゴルフ豆知識
- 【世界最小スコア】……2015年8月25日現在、ギネスブックに認定されている世界最少スコアは2009年5月12日、米オクラホマ州リバーオークスGC(パー71)で2イーグル、12バーディの16アンダー。アウト29、イン26でラウンドしたライン・ギブソン(オーストラリア)の「55」が世界記録です。
- 【コースレイト】……JGA(日本ゴルフ協会)/USGA(米国ゴルフ協会)のコースレーティングシステムは、JGAハンディキャップ規定(USGAハンディキャップシステム準拠)の基準となるものであり、すべてのゴルファーのJGA/USGAハンディキャップインデックス計算にかかわります。ネットスコア(グロススコアからハンディキャップストロークを引いたもの)がJGA/USGAコースレーティングと等しい場合、そのプレーヤーは、『自身のハンディキャップ通り』にプレーしたことになります。JGA/USGAコースレーティングシステムは、ゴルフコースのプレー難易度に影響を及ぼす様々な要素を査定評価します。コースの実査定は、JGAから任命を受けたコースレーティング査定チームが実施し、JGAは、その査定結果を検証したのち、コースにレーティングを付与します。
コースレーティングの実効性を高める鍵は正確性と均一性であり、そのためにレーティング査定は正確に行われなければなりません。コースのヤーデージは、ロール、高低差、強制刻み、ドッグレッグ、恒常的な風、標高などによって修正され、コース難易度に影響を与える障害は規定された基準に基づいて評価されます。この評価基準によって査定における主観性を減らすことができます(JGA「コースレイテイングとは」より引用)。


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