アゴの高くないフェアウェイバンカーからのショットでは、ミドルアイアンやロングアイアンよりも、フェアウェイウッド(FW)やユーティリティー(UT)を使うことを強くお勧めします。両者はアイアンに比べてソール幅が広いのが特徴です。平坦だとは言え、やはりバンカーですので、ボールの下は砂になります。もしクラブヘッドが手前に入ってしまった場合、ソール幅の狭いアイアンでは手前に潜ってしまい、全くボールが前に飛んでくれません。しかし、FWやUTであればソール幅のおかげで潜ることはなく、滑ったうえでボールにヒットしてくれるので、必ず前に飛んで(転がって)くれます。ぜひ優先順位として、FWとUTを使うことを選択してください。
フェアウェイバンカーでのクラブの選び方
フェアウェイバンカーとは、ミドルホールやロングホールの2打目地点周辺に作られたバンカーのことです。グリーン回りのバンカーとは違い、多くの場合は平坦な、アゴの高くない、ボールを高く上げずに打てるシチュエーションにあります。グリーンまでの距離も、200ヤードや150ヤードなど、距離のあるショットが求められます。今回は、グリーン回りのバンカーとはまた違う、「フェアウェイバンカー」についてお話しします。
大切なのは状況判断
フェアウェイバンカーにボールが入ってしまったら、まずはその状況を調べ、どのように次のショットを打つべきかを考えましょう。フェアウェイバンカーにもアゴの高いものがあります。その場合は迷わずに、グリーン回りのバンカーと同じように、ウェッジやショートアイアンを使って、アゴに当たらないで出すだけのショットを選択しましょう。そのような状況下では、プロでさえ必ずその選択をします。次に、もし平坦なフェアウェイバンカーだと判断したら、目標を決めて、どのくらいの距離を打つべきなのかを決めます。目標まで150ヤードなのか、200ヤードなのか、その場合はどのクラブを持つべきなのかを選んでください。
まずはフェアウェイウッドかユーティリティーを選択すべき
では、次の項では、フェアウェイバンカーからの具体的なショットのポイントをお知らせします。
柳橋章徳
中学生の頃からプロゴルファーを意識し本格的にゴルフに取り組み、高校時代には、数々の競技に出場しながらゴルフを学ぶ。大学卒業後、ツアーサービスとしてトーナメント会場を中心に全国を飛び回っていたが、この間に多くのプロゴルファーと接することでレッスンプロの道を志すようになり、植村啓太に師事する。スイングの美しさは随一で、「格好良く美しいスイング作り」をモットーに、分かりやすいレッスンを心掛ける。
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