金田久美子プロ特別インタビュー 第1弾 長いプロツアーを戦い抜くための筋力トレーニングとは?
「最初はすごくキツかったトレーニングが余裕でできるようになったりして、そういうところでは達成感みたいなものはありますね」
――金田プロが、本格的に日本女子ツアーに出るようになったのは、2009年からですね。プロ入会は2012年。その頃から本格的な体力・筋力トレーニングを始められましたが、それには、どんな意図があったんですか?
「私はもともとあまり筋肉がつきやすい体質じゃなかったんで、ツアーに参加してみて、この中でやっていくにはやっぱりもっと筋力をつけて、アスリート体型にならなきゃダメだなって思ったんです」
――かなりハードなトレーニングだと聞いていますが。
「最初はもう、イヤでイヤで……(笑)。でも、少しずつ筋肉量が増えてくると、最初はすごくキツかったトレーニングとかが、余裕でできるようになったりして、そういうところでは達成感みたいなものはありますね。土台が安定すると、スウィングが安定するから曲がらなくなるし、飛距離も伸びますよね」
――具体的なトレーニングの内容を、少しだけ教えてください。
「体幹を鍛えるメニューが多いですね。めっちゃ地味なのが多いんですけど、どれもすごくキツいんです」
――片手、片ひざで体を支えて、反対の手と足を伸ばすとか、横になって、ひじと足先だけで真っすぐにした体を支えるとかといった、あの運動ですね。
「そうです。体幹は、メディスンボール(トレーニング用のバスケットボール大で非常に重いボール)を使ったりもします。あとは、下半身の強化するメニューが多いです。ウェートや器具を使ったり、結構いろいろなメニューをやりますね。やっぱり土台(下半身)が安定すると、スウィングが安定するから、曲がらなくなるし、単純に飛距離も伸びますよね」
――ふくらはぎとか、ものすごい筋肉質ですよね。
「でしょ? 体重80キロ以上ある男性のトレーナーをおんぶして、スクワットとかやるんですよ。もうホントにしんどいんです。でも、効果は確実に出ていると思うんで、今年はそれをもっと結果につなげられるように頑張りたいと思います」
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金田久美子プロ
愛知県名古屋市出身。父の影響で3歳からゴルフを始める。「世界ジュニア選手権」10歳以下の部を8歳で制し、タイガー・ウッズに並ぶ記録を作った。その後も「世界ジュニア」での5回の優勝をはじめ、「日本ジュニア」、「中部女子アマチュア」などの数々のアマチュア大会で優勝をおさめる。2002年には、リゾートトラストレディスで12歳9ヶ月という最年少予選通過記録(当時)を樹立。2004年は「ゴルフ5レディス」で3位タイ、2006年には「ニチレイPGMレディス」で4位タイに入るなど、アマチュア時代からプロのトーナメントで活躍する。プロ転向3年目の2011年、第30回フジサンケイレディスクラシック最終日に前日の8位から5打差を逆転してツアー初優勝を果たす。