スロープレイを防止するために気をつけたい初心者マナー
初心者が初ラウンド時に一番気をつけたいのがスロープレイです。
打球が安定しない初心者にとって、同伴プレイヤーたちや次の組の迷惑とならずコースを回ることは最低限守りたいマナーであり、一番嫌われる行為でもあります。
ただそうは言っても初心者がはじめからフェアウェイをずっとキープしてすんなりホールアウトするのは至難の技なので、せめて自分がスロープレイをしないように努力をしているという姿勢をみせましょう。
ここではそんな初心者が覚えておきたいスロープレイを防止するためのマナーを紹介します。
自分の出番になる前からティーとボールは準備しておく
ティーグランドに入ってほかのプレイヤーが打つのを待っているときからティーとボールは手に持っておきましょう。意外とこれを実践していないプレイヤーを多く見かけますが、ティーショットはゴルフにおいて唯一決まったところから決まった動作で打てるショットなので、悩むこともほとんどありません(もちろん、上級者になればどこから攻めるかなどを考えますが)。
また同伴プレイヤーたちも自分が打った球がどこに行ったかが気になっており、できれば速やかにティーグランドから離れて次のショットをしたいと思っています。ここで準備ができていないと「ティーとボールが必要になることくらいわかってたでしょ」と、あまりいい気はしません。こうした小さいところからスロープレイ防止を心がけましょう。
暫定球を打つ前提で、予備ボールを常に2、3個持っておく
初ラウンドのプレイヤーやゴルフ初心者にとってOBは避けられません。「OBしちゃった!」などと落ち込まず、何回かは絶対にOBを出してしまうだろうという心の準備を持っておきましょう。またOBになったかもしれないと思われる場合は、速やかに暫定球を打ちましょう。
暫定球とは、ボールがOBや紛失の恐れがある場合に打つことができる球のことで、ボールを探す時間も省けるためスロープレイ防止のためには絶対に覚えておきたいルールです。
暫定球を打つ際はほかのプレイヤーに「暫定球打ちます!」と宣言してから打ちます。ただここでさらにOBを出してしまったら元も子もないので、とにかくインプレーにすることだけに集中して打ちましょう。
詳しいルールはここではあえて省略しますが、仮に最初に打った球がインプレーだった場合(OBではなく、捜索して5分以内に見つかった場合)は、いくら暫定球のほうがいい位置にあったとしても最初の球を打たなければいけません。こうしたルールは自分で知っておくに越したことはありませんが、わからなくなった場合は一緒に回っている上級者に聞きましょう。
行方がわからないボールは早々と諦めてプレイを続行する
ゴルフでは原則、捜索しはじめて5分経過したボールは紛失球(ロストボール)となりますが、だからといって5分間は探し続けなければいけないというわけではありません。
特に初心者は林やOBにボールを打ち込んでしまう可能性が高いため、探すのに時間がかかりそうだと判断したら早めに諦めるようにしましょう。
ロストボールになってしまった場合、本来であれば1打罰のペナルティを加え、最後のボールを打った地点に戻りドロップしてプレイ再開ですが、それではさらに時間がかかってしまうのでボールをなくしたと思われる地点からはじめて2打罰で再開するというローカルルールもあります。このあたりは同行しているプレイヤー全員と確認してプレイしましょう。
素振りは多くても2回まで!
ミスをしないように入念に素振りをしたい気持ちは理解できますが、素振りを何度も繰り返すと時間がかかり、「速やかにプレイしよう」という誠意に欠くと思われる恐れがあります。
また自分のプレイに集中してしまっていると気づきませんが、素振りを繰り返せば繰り返すほど周りのプレイヤーは期待をしてしまい、ここでミスショットをしようものなら「それじゃあなんのためにそんな入念に素振りしたんだよ」とがっかりしてしまいます。
素振りは基本1回、多くても2回で済ませ、速やかにプレイすることを念頭におきましょう。
2打目以降はクラブを複数持ってボールへ向かう
2打目以降はボールの状況やグリーンまでの距離によって使うクラブを選ぶ必要があります。このとき、使うクラブをいちいちカートに取りに行っていると時間がかかってしまいます。そんなときはボールの位置まで移動しているあいだにどのクラブを使うか目星をつけておき、ボールの近くまできたらそのうち3本ほどを持っていき、そこでどのクラブを使うかを決めましょう。
打つ際には使わないクラブをショットの邪魔にならないところに置き、打ち終わったら忘れずに持っていきましょう。
グリーン以外では基本的に早歩き、場合によっては小走り
ショットとショットのあいだで移動する際は、できる限り早歩きでスタスタと移動するようにしましょう。なかには「スロープレイ防止のために走れ!」という方もいますが、日常的にジョギングなどをして脚力に自信のある方でもない限り、走って移動していては体力がもたず、さらにミスショットを重ねかねません。
要は「ダラダラ歩かず、できる限り速やかにプレイするように心がけている」という姿勢を見せれば周りも「ちゃんと迷惑をかけないように努力しているな」と考えてくれます。
ただもし後続の組がティーグランドで腕組みをして待っているような場合は、少し息があがるくらいの小走りをして「お待たせしてすみません!」という誠意を見せましょう。
これをするだけで時間短縮につながるのはもちろんのこと、周りの印象も変わり、むしろ初心者のあなたを温かい目で見守ろうという気持ちにさせます。
後続の組が毎回つっかえるようだったらパスして先にプレイしてもらう
これだけスロープレイをしないように気をつけていても、どうしてもOBを連発してしまったり、後続の組が2人で回っていて進行が早いとどうしても待たせてしまうことがあります。
そんな時は「パス」をして、後続の組に先にプレイしてもらいましょう。パスは原則ひとつのホールを終えてティーショットを打つ前に行われますが、時間に余裕のあるハーフ終了後の休憩時に「お先にどうぞ」と申し出るとスマートです。
これは後続の人に気持ちよくプレーしてもらうためのエチケットですが、パスをすることによってずっと焦りながらプレイする必要がなくなり、自分たちも気持ちよくプレイできるようになります。
ここまでスロープレイをしないためのマナーを挙げてきましたが、そればかりを気にしてせかせかプレイをしていてもきっと楽しくないでしょう。
大切なのは、あなたを含めた全員が楽しめるように努めることです。
ここで紹介したようなことを心がけていれば後続の組や一緒に回っているプレイヤーたちにも迷惑をかけることはそうはありません。「スロープレイ対策は自分が心に余裕をもってゴルフを楽しむためのマナー」というふうにとらえ、大自然のなかでゴルフをする楽しみを味わってください。
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